창작과 비평

[巻頭言]転換と創造の時代に向きあう新たな決意 / 李南周

創作と批評 2026年 春号(211号) 目次

巻頭言


転換と創造の時代に向きあう新たな決意


李南周(聖公会大学教授、『創作と批評』編集主幹)



 

 私たちにとって60年という時間は、一つの循環が完了して新たな循環が始まる格別な意味をもつ。1966年1月の創刊以来、『創作と批評』が今まで歩んできた時間は決して容易ではない過程だった。創刊後の相当期間、一方では新生の雑誌として痩せ細った文化的土壌と劣悪な経済事情に耐えねばならなかったし、他方では維新・軍事独裁という暗黒の政治環境と、それに由来する廃刊および出版社登録の抹消という試練に打ち勝たねばならなかった。雑誌の運営に参加された方々の献身的な努力と社会各界の支援により、この困難を克服できた。1987年6月抗争の直後に不定期刊行物『創批1987』(通巻第58号)を発行し、1988年春に至って“創作と批評”という本来の名前に戻して復刊号(通巻第59号)を発行した。その後は政治環境が改善され、韓国の文化的力量も大きく強化されたことに力づけられ、はるかに安定した土台の上で刊行し続けることができた。だが、この時期にはグローバル次元と韓半島次元の急速な転換に対応するのに社会的に力を集めねばならなかったし、国らしい国と持続可能な社会を創っていくべき新たな使命を担わねばならなかった。

 

 この挑戦に対応する過程で、わが社会は少なくない混乱も経験した。6月抗争後、民の主体性は着実に高揚してきたが、守旧勢力の侮りがたい抵抗があった。その度に、知識人社会は変革的な展望を切り開くよりは、現実とは距離をおいた批判に自己満足しようとする誘惑に引きずられる場合が多かった。文学と文化では、新たな時代の感受性に対する関心と期待が熱烈だったが、商業主義と多様なポスト主義が流行する中で文学の可能性を疑い、悲観する情緒も少なくなかった。これに対して本誌は、分断体制と資本主義の物質文明の桎梏が造りだす困難を冷徹に認識すると同時に、民の力量に対する信頼をもって大転換へと進む道を求めようと努力してきた。その過程で、民族文学論、分断体制論、東アジア論、二重課題論、変革的中道論など、韓半島の現実に根ざした言説を発信した。キャンドル革命、光の革命を通じた民主主義の高揚と、韓江のノーベル文学賞に代表される韓国文学の輝かしい成果は、本誌が正しい道を歩んできたという生き甲斐が実現した事件である。

 

 こうした成果を達成できるように力を集めたすべての方々に、心から感謝の意を表さざるを得ない。同時に、自負心とやり甲斐が自己満足と安逸に流れないように警戒を怠らないだろう。『創作と批評』が創刊後に歩もうとした道、現実的な課題を担いながら究極的に人間解放を志向する道は決して簡単には終わらない至難の道程である。それゆえ、この道を歩むには努力して休みなくの姿勢で、一途ではあるが日々新たなることを止めてはならないのは言うまでもない。

 

 さらに現在、私たちはグローバル次元で前例を求めがたい転換期に入っている。冷戦体制の解体後に維持されてきた国際秩序が揺らぐ状況に対応せねばならず、限界に達した資本主義の彼方を思惟すべきであり、人類世という表現が象徴するような、人類未曽有で緊迫した地球的な課題もまた面前にある。しかし、転換の要求は創造的な実践の契機になりうるし、こうした実践の過程で私たちが最前線に立っているという、新たな時代認識が格別に要請される。他国のモデルにうまく従えば問題は解決されるだろうという安易な態度と決別しなければならない。ただし、他国のモデルが私たちの現実と合わないのではなく、全地球的に直面する問題を解決する上で大きな助けになるだけのモデルがもはや存在しないからである。既存の惰性的な態度を固守しようとすれば、それは困難な状況になるだろうが、積極的な態度で臨むならば、韓国と韓半島が世界でより大きな寄与をなしうる場が開かれるはずである。

 

 こうした時に、何よりも“創造の力量”が重要である。文学は創造的思惟の最も重要な土台になりうるというのは本誌の揺るぎのない信念であり、韓国文学が立派に立証してきたものだ。近現代史で様々な困難に屈することなく、いやその困難を奮発の契機にして政治・文化・経済などの領域で私たちが積み上げた成果もまた、創造的思惟の滋養分である。韓半島の次元で民の創造力を抑圧する様々な制約を打破し、文明転換を先頭に立って促進する思想資源を創ってきたという自負はもつに値する。

 

 本誌は、韓半島で蓄積された“人類共同の思想資源”を力強く集めて広く発信する作業のために、創刊60周年にあたって“K言説の拠点”という役割をより積極的に担おうと思う。

 

 まず、韓半島で蓄積されてきた思想・歴史資源を整理して共有していくだろう。これはただ、注目される私たちの成果に“K”をつけることにとどまらず、そうした成果を可能にした思想的かつ歴史的な脈絡を究明し、その現在的な意味を表出する作業である。また、今までの実践が中途半端ではなく、より大きな歴史的なやり甲斐につながるようにすることである。さらに、韓国の思想・歴史資源に込められた現在性と普遍性が世界的なレベルで確認され、分かち合いたいと思う。発信する側と受容する側が位階的に分離される対話を止揚する中で、私たちの成果を共有することが世界史的にも重要な意味があるという信念をもってこの仕事に臨もうと思う。

 

 このための努力はすでに始められた。チャンビは2024年から“韓国思想選”シリーズの刊行を始め、創刊60周年にあたる今年に全30巻を完全に刊行する。鄭道伝(チョン・ドジョン)から金大中(キム・デジュン)に至るまでの韓国を代表する思想家59人の思想的面貌がわかる核心的な著作を集めた。このシリーズが韓国思想の現在的な意味に対する論議と研究を活性化させる契機になることを望む。2024年春号から“K言説を模索する”という連載企画を進めてきた本誌は、今回の記念号の特集欄を通じてこの企画を終わらせる三篇の文章を掲載した。李南周・白敏禎・朴麗仙がそれぞれ政治、哲学、文化の領域でK言説がいかなる現在性と普遍性をもっているのかを論じる。民主主義、中道、人間解放などをキーワードにして、韓半島における実践が今日の思惟にいかなる活力をもたらしているか、そして世界的な問題の解決にいかに寄与できるかを提示する。連載企画は終わるが、K言説の拠点として基盤を固めようとする努力は継続され、より強化されるだろう。60周年の年間連続企画として文学評論欄で“韓国文学とK思想の可能性”の連載を始める。最初の門を開く姜敬錫の「新たな文明の端緒」は、韓国近代文学史の前衛といえる羅恵錫(ナ・ヘソク)と廉想渉(ヨム・サンソプ)が示した文学的な成果に込められた文明批判家的な思惟と思想的な意味を現在的に探究する。

 

 本誌が転換と創造の課題を担うための準備が、どれほどできているかは冷徹かつ客観的に評価すべきである。学術の場とメディア環境の急速な変化は、本誌が読者および社会と結ぶ関係に新たな困難を生みだしている。文明転換の志向を現実と密着させて思惟し、読者と親和的で論争的な文章書きを実践しようと努力してきたが、相変わらず不十分な点が多いという点を自認せざるを得ない。60周年を契機に、革新に対する覚悟を再び固める重要な理由である。この革新は様々なレベルで進められるべきだろうが、優先的に誌面に具現化されねばならないだろう。

 

 メディア環境の急激な変化の中で、文章書きの革新はより重要になっている。ただよく読まれる文章を書くべきだというのではなく、具体的な問題に対する具体的な答えを提示することを志向しようと思う。本誌が強調し続けた現場性も、単に現場とイシューを追随的に追うのではなく、問題を新たにとらえ、それに対する新たな思惟を促進しようというのだ。今号の対話では、そうした問題意識を論議したし、次号からは“訪ねていく現場”の連載企画を組む。

 

 また、創作欄、文学評論、論壇、作家インタビュー、文学焦点など多様な端緒から、信頼できる重鎮と覇気のある新鋭の作品と文章が豊かに、調和をもって合わさり、60周年にあたる春号を輝かす。特に、小説欄の中編企画と詩欄の新鋭詩人の特集が、2026年の1年通して進むはずという点を明らかにする。第24回大山大学文学賞の受賞作を紹介する喜びも格別である。当選者であるオ・ジョンジュ(詩)、パク・スンヒョク(小説)、パン・ウンジ(戯曲)、クァック・ジュンソ(評論)にお祝いの言葉を伝え、今後の精進と活発な活動を期待する。

 

 創刊60周年にあたり、編集陣の構成に若干の変動がある。廉武雄と李始栄のお二人が編集顧問から退く。『創作と批評』の最も困難な時期を守って下さったお二人の辞任は本当に残念だが、今までの縁が他の形で続けられるだろう。李日栄と金鍾燁は編集顧問を引き受けられ、文学評論家の梁景彦と社会研究者の朱鉉宇が新たに編集委員(非常任)に合流する。新たな循環を始める際に立てた決意を守るにあたり、読者諸氏の関心と忠告が何よりも大きな力になる。本誌が進む道を行けば、今までのように読者とともに歩めるだろうと固く信じる。