[特集] より大きな正義で公正を書き直す / 申晉旭
申晉旭の論文はキャンドル以後、「公正」、「正義」、「平等」を核心とする政治社会的力動が目立ったことに注目して、公正概念が用いられてきた脈絡を実証的に分析する。これまで公正と正義の概念は既得権集団の守旧的な談論の戦略、新自由主義主体の能力主義的信頼、構造的不平等のなかで毀損と歪曲の過程を経てきたので、平等、尊厳、人権、連帯のような普遍的価値に対する積極的な思惟を通じて、より多くの人々が共に、より大きな正義をもって公正を書き直すべきだという主張が繰り広げられる。