[作家スポットライト] チョン・ジアの長編小説『父の解放日誌』 / 林賢
作家スポットライト
模様がすり減るまで言い続けるということ:チョン・ジアの長編小説『父の解放日誌』
作家スポットライトでは、『父の解放日誌』で読者から高い評価を受けている小説家 鄭智我を、後輩の小説家 林賢が訪ねた。 鄭智我作家は、1990年にパルチザンであった親の話をモチーフに書いた小説『パルチザンの娘』で文壇に大きな反響を引き起こしており、当該の本は国家保安法によって販売禁止の措置を受けたりもした。今回の長編小説『父の解放日誌』は、「リアリスト」の 鄭智我が32年ぶりに発表した長編小説であり、社会主義活動によって苦労しながら生きてきた父の死が現在的背景として描かれると同時に、解放以後70年現代史の桎梏が生々しく描きだされる。このような雄大なスケールとともに、手放せない没入感を抱かせ、出版直後からベストセラーになるなど、大きな関心を集めている。小説家の 林賢は、今回の作家スポットライトのインタビューを通じて、 鄭智我作家の非凡な幼年期の記憶から父親の伝記的人生を文学的虚構の空間で新しく再現する過程、小説をいっそう豊かにさせた人物群像に対するモチーフなど、小説の誕生秘話を描く。
訳:李正連