〔対話〕 不平等、何が問題でどう対応するか(連続企画「2022大統領選挙、大転換の課題」3)

 

創作と批評 194号(2021年 冬)目次

 

 

来年の大統領選挙の主要議題を争点化して提示する「2022大統領選挙、大転換の課題」連続企画の第3のテーマは「不平等」である。不平等は大半の市民にとって熱い話題として受け止められるが、それに接近する視点と視点はそれぞれ異なり、解決策を提出する仕方も簡単ではない。政治学者李南周の司会で進められた今回の「対話」では、ジェンダー研究者の金昭摞、経済学者の朱丙起、労働者コラムニストの千鉉宇が、ジェンダー、地域、教育、労働、腐敗に至るまで、各自の位置から眺望する不平等とその問題点を取り上げ、現政権の努力を評価するとともに、次期政権が遂行すべき課題を幅広く議論する。金昭摞は、コロナ時代の女性の雇用の不安定性が高まったことから明らかなように、不平等とは単に労働市場の格差拡大や賃金格差だけでは説明できず、ジェンダー、学歴など様々な要素が絡み合う、複雑な様相を示すと診断する。朱丙起も、多様な統計指標を挙げて不平等の複雑な属性を診断し、このまま階層移動の可能性が制限されて固定化する場合、韓国経済の成長および社会の成熟が危機を迎えるだろうと警告する。千鉉宇は溶接労働者としての生々しい経験をもとに、正規職と非正規職の問題、地方の雇用問題、労働の価値評価をめぐる葛藤などを、実感をもって伝える。不平等問題の解決は経済だけでなく、ジェンダー、地域、教育、労働、腐敗に至るまで、全方位的なアプローチを要するが、多角的な診断や代案が提出された今回の「対話」が、今後、幅広い議論のきっかけになることを期待する。

 

 

訳:渡辺直紀